丈雄の納骨のマナーメモダイアリー

2019年03月01日

四十九日の語源と現代葬儀での解釈

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四十九日とは文字通り亡くなった方の命日から数えて四十九日目の日のことです。仏教に由来しており、亡くなった方はこの期間の間裁判にかけられ、最終日に極楽へ導かれるか否かの判決が下ると考えられています。故人の身体はお通夜、火葬という流れを経て遺骨となり、骨壺に収められてお墓や霊園に入るのですが、仏教の葬儀において納骨はこの時期に、法要を挙げた後執り行われます。

しかし、仏教徒ではない方にもこの言葉は使われます。例えばあなたの周りでご身内に不幸があった方がいらっしゃったとして「〇〇さんの四十九日があって・・」という会話を聞いた覚えはないでしょうか。日本には特定宗教に属さない方が多くいらっしゃり、その場合の葬儀が仏式を基にされているからです。

これは江戸時代に寺請制度と呼ばれるものがあり、当時の国民全員が必ずどこかの寺院に所属することになり仏式の儀式が市民に浸透したことが原因であると言われています。その場合、ベースになった葬儀が形式として残っているだけという場合も多く、この日は法要のみを行って納骨は別の時期に行うという場合もあるようです。時期をずらした納骨のタイミングは火葬直後、あるいは一周忌や三周忌など、節目となる時期が選ばれます。